月刊クラスメソッド IoT まとめ 2023年05月号
「月刊クラスメソッド IoT まとめ」では、AWS の IoT 関連のアップデート情報や DevelopersIO の IoT 系の記事をピックアップして紹介しています。
今回は、合計 11 本のアップデートとブログ記事の紹介になります。
AWS IoT Core のエンドポイントで TLS 1.3 をサポート
これまで AWS IoT Core のエンドポイントは、TLS 1.2 のみで選択肢はありませんでしたが、TLS 1.3 をサポートしたことで、セキュリティとパフォーマンスが改善されました。
下記の通り、エンドポイントのセキュリティポリシーをユーザーが選択して設定できるようになりました。
各セキュリティポリシーの内容は下記ドキュメントに記載されています。
AWS IoT Device Defender とセキュアトンネリングが中東 (UAE) リージョンで利用可能になりました
AWS IoT SiteWise のアセットプロパティの自動集計に15分間隔が新たにサポートされました
AWS IoT SiteWise に集めたデータに対して、「期間」「集計の種類」「時間間隔」を指定することで、指定の集計手法で計算した結果を取得することができますが、このアップデートでは、時間間隔に新たに「15分」を指定できるようになりました。
下記の記事でもアップデートについて、実際に試してみた内容を紹介しています。
AWS IoT SiteWise のホットストレージからのデータ取得最大ページ数が20,000になりました
GetAssetPropertyValueHistory
API および BatchGetAssetPropertyValueHistory
API のレスポンスにてページ分割で得られる結果の最大数が 250 から 20,000 に増加されました。
AWS CloudFormation でサポートする AWS IoT Core のリソースが新たに増えました
AWS IoT Core の以下のリソースが新たに AWS CloudFormation のサポート対象となりました。
- モノのグループ
- モノのタイプ
- 請求グループ
該当する AWS CloudFormation の公式ドキュメントは下記になります。
- AWS::IoT::ThingGroup - AWS CloudFormation
- AWS::IoT::ThingType - AWS CloudFormation
- AWS::IoT::BillingGroup - AWS CloudFormation
DevelopersIO ブログ記事
ここからは、AWS のアップデートとは関係なく、DevelopersIO で投稿された IoT 関連の記事を紹介していきます。
ラズパイにカメラモジュールにセットしてPythonで写真や動画を撮る
Raspberry Pi 3B でカメラを使ってみた記事になります。公式のカメラモジュールがやや高額なので、非公式の廉価なカメラを使った内容になっています。
カメラを使ってみたいけど、カメラモジュールの値段がネックになっている場合は、こちらの記事を参考に試されてみるのはいかがでしょうか?
[前編] Raspberry Piで取得したセンサーのデータをAWS IoTからKinesis Data Firehoseに流してS3に保存する
タイトルの通り、Raspberry Pi からセンサーで取得したデータを AWS IoT Core に送り、ルールアクションで Amazon Kinesis Data Firehose から Amazon S3 に保存する記事になります。
なお、本記事では、Raspberry Pi 上のコードに旧バージョンの「AWS IoT Device SDK for Python」が利用されています。現在はセキュリティやパフォーマンスなどが改善された aws-iot-device-sdk-python-v2 が利用可能です。
後編は下記になります。
[AWS IoT Core Device Location] 今、何処で動作しているのかをデバイスに聞いてみた
AWS IoT Core Device Location で WiFi アクセスポイントの情報からデバイスの位置情報を取得する記事です。
AWS IoT Core Device Advisor で MQTT Connect のテストケースを実施する
AWS IoT Core Device Advisor による MQTT Connect のテストケースを試した記事になります。
AWS IoT Core Device Advisor で Device Shadow のテストケースを実施する
上記と同様に、AWS IoT Core Device Advisor によるデバイスのテスト記事です。この記事では、AWS IoT 固有の機能である Device Shadow のテストケースを試しています。
最後に
先月は特に目立ったアップデートは少なかったように思いますが、エンドポイントの TLS 1.3 サポートは地味ながらも重要なリリースであったかと思います。
IoT 導入支援 / 相談会の紹介
クラスメソッドでは、AWS を中心とした IoT 導入においてエッジからクラウドまでトータルでサポートしています。
このようなお困りごとがあれば、お気軽にお問い合わせください。
- ローカルでデータ収集と可視化はできたが、クラウドで可視化する適切な構成が分からない
- 集めたデータを使って故障予知などに使いたい
- デバイスで動くアプリケーションの開発を AWS で効率化したい
- 工場設備からデータ収集してクラウドに送る方法が分からない
- エッジデバイスのセキュリティが心配だ